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柴草玲(しばくされい) Tango de SA-GE-MA-N.

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『会話』

寒い朝、とても寒い朝の事だった
悪い予感は当たって本当になったんだ
1933.2.4

制服を着込んだ男たちはたいそう
威張った様子でお家に来たんだ
1933.2.4

痛さも寒さも寂しさも屈辱も
堪え切れず吐き出した言葉もひとつ残らず
身を切るような空気にとけていったものさ
1933.2.4

うらんではいないと言ったらば信じるかい?
おやまあ、そんなにお怒りなさんな
2011.2.4

誰が悪いだとか悪くないだとか
そんな事誰にもわかりっこないのさ
2011.2.4

いいんだ それよりシューベルトを弾いてくれ
あれがいいな あれは確か孤独な青年のうた
冬の荒野を永遠にさすらってゆく
Ei Tränen, meine Tränen,
Und seid ihr gar so lau,

いいんだ それよりシューベルトを弾いてくれ
さっきからその手に握ってる
哀しげに冷たく光るものを捨てなさい
そして涙ふきなさい

そろそろおいとまするよ
話の続きを聞きたけりゃ
君が君のうたをうたい終わったその日にね





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by reishibakusa | 2011-02-04 00:00