ブログトップ | ログイン

柴草玲(しばくされい) Tango de SA-GE-MA-N.

変わり目


住んでいるマンションの前にちょっとした敷地があり、
風情のある小さな納屋や、大根畑や、
背の低い梅や桃が何本もあって、
春には菜の花も咲いて、
角部屋の特権で、窓から見下ろす景色をささやかに楽しんでいたのだが、
とうとう、数日前より盛大に掘り返されている。
好きな桃も梅も抜かれてしまった。

大家(この辺一帯の大地主)の土地だからしかたない。
何が建つのか。
それとも公園に来る人々を見込んで、タイムズあたりになるのか。

この部屋、何年住んだ?
十年ちょっと?
そろそろ引越してもいいのかな。

ただ、
違う側の窓から見える、
まるで森のような木々の向こうに昇る朝陽の風景は捨てがたい。
by reishibakusa | 2012-02-10 18:54