2013年 01月 31日
命日
帰り道、
いつもの公園を通ったら、池に氷が張っている。
そう言えば数年前、
この土地には白鳥が飛来したのだ。
六羽。
コハクチョウ。
大陸的な声をあげながら上空を旋回している様子を見るのは、
心からわくわくした。
(滞在中一度、テレビ取材のライトに驚いて逃げてしまい、
数日間行方がわからなくなった。ライト当てたら逃げるに決まってんだろ)
賃貸人だけど、
かれこれ20年近く住んでいるこの土地が、わたしは大好きだ。
もう少し夜が更けたら、
先日伐られた桜の墓に行って、ちょっと手直しして来よう。
そう、ささやかな抗議の意味も込めて、墓を作ったのだ。
今のところ撤去されていないが、
おそらく花見シーズンの前に、
あっと言う間にコンクリートに覆われてしまうんだろう。
いっそ、小さな墓石でも買いたいところだが、
ちょっとリサーチしたら高くてびっくりした。
そりゃそうだ。
なんとかならないかな、、と近所の墓石屋の前で、半ば本気で石を物色しながら、
は、と我に返る。
やばいやばい、犯罪者になってしまう。
有名な曲、「禁じられた遊び」が脳内リピート。
それから、ちょうど一年前に亡くなった人を思い出した。