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柴草玲(しばくされい) Tango de SA-GE-MA-N.

使い捨て。




プリンターの調子が最近おかしかったけれど、
だましだまし、大事に使っていたのだ。
リサイクルカートリッジに問題があるのかも、と、
改めて昨日純正のものを買い直し、
ヘッドクリーニングも、強力クリーニングも済ませ、
たまっていたプリントアウトものをいざ!
と、試してみる。

いかにも印刷がんばっています、な音がする。
がんばれ、わたしのために。

出て来る紙はどれも真っ白である。
何度やっても真っ白である。

夜が明けてしまったのであきらめて寝た。
もうたぶん終わりなのだ、やつとの関係は。


目が覚めて、一番にカスタマーセンターに電話したら、
きれいな声のおねいさんが、
いくつかの点を確認した後に、
それはおそらく故障であり、そのモデルは部品交換にも、
もうパーツがないのです、と申し訳無さそうに告げる。


本当に終わったのだ、やつとの関係は。



買い替えます。
と宣言して、電話を切った。

こうやって、お気に入りのものを修理できずに、
どんどん買い替えて行くのだなあ、いやだなあ、と、
かわいいから捨てずにとってあった、
富山のお米の空き袋に、
プリンターをそっと入れた。

泣きたいくらいだけれど、
明日はライブだしな。


by reishibakusa | 2015-05-29 11:23