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柴草玲(しばくされい) Tango de SA-GE-MA-N.

宅録婦人Ⅹ

扁桃腺がやや腫れぼったいので迷いましたが、
一日に最低一度はお外に出ないと、
なんだか身体が退化して行くような気が致しまして、
強引に、夜桜の公園を一回りして来た次第でございます。

バリケンは、
定位置で、首を180度後ろに回し、
己の背中にくちばしを突っ込んで、
少し揺れながら、立ったまま眠っていらっしゃいました。

バリケン台(コンクリートが少しお池にせり出しております。)は、
糞尿で汚れておりましたから、
おそらく本当に、そこからあまり動かれないのでしょう。

バリケンを確認したあと、
そのまましばらく歩いておりましたら、
珍しく犬の糞を発見致しました。
近頃は、愛犬家のみなさま、
ずいぶんと気を使われていらっしゃいますから、
このような地面の風景はちょっと久しぶりだなあ、
としみじみしておりますうちに、
少女の頃、半年ほど世田谷に住んでおりました時分、
近所の子供たちの間で、
犬の糞を集めて遊ぶのが、一時的に流行った事を思い出しました。

みな、木の枝や木の葉などを巧みに操り、
集合場所に糞を持ち寄っては、
その立派さを競うのでございます。
当時は、犬の糞など道ばたにいくらでもありましたから、
たいそう盛り上がりました。

今はあんな遊びもできないわね。

さらに歩いておりましたら、
春の野草、”のびる”が群生しているのを発見致しました。
わたくし、どんなに暗くても、
のびるを判別する事ができる、と自負しております。

のびる。のびる。のびる。

その柔らかい緑のしとねに、
身体を投げ出し、のたうち回ったなら、
どんなにか素敵な事でございましょう!!


今夜はとりとめがございませんわね。
そう、夜桜も美しゅうございました。

けれど、この世の花と言う花全て、
できれば青いお空の下で見とうございます。
(あじさいは雨でもよろしいけれど。)

それではボンニュィ。
by reishibakusa | 2006-03-27 23:14