2010年 05月 28日
患部
傷つくべき時に、きちんと傷つくのは大事な事だ。
また、傷つけるべき時に、きちんと傷つけないのは、
やさしさでもなんでもなくて、
ただのエゴであり、
保身であり、相手にとってははた迷惑なのである。
あんたさぁ、あの時、
JRのポスターの前で、
へたにやさしい人のふりして、
ナイフを自分に向けて、
でも実は、ナイフの柄がささくれだらけで、
あたしのみぞおちを削ってたのに気づいてたかい?
気づいてないよな、
そのナルシストぶりじゃ。
あのさ、
刃先でスパッと切ってくれた方が治りは早かったろうに、
未だあの傷、カサブタにさえならず、
膿んでるのよ。
その事に今日あらためて気づいたの。
気づいたからには何とかしたいじゃない?
自分で、患部を切り落とすしか無いのか?
どうやって?
あんたはもう楽しく暮らしてるだろうけどさ、
あたしは必死で方法考えます。
この先、どのくらいかわからないけれど、
まだもう少し生きていく予定なんだから。