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柴草玲(しばくされい) Tango de SA-GE-MA-N.




ここ数日、なんだか眠ってばかりいたけれど、
明日からまたいろいろと動き出すので、
家で諸々考え事などしていたら、おなかが空いた。
例によって冷蔵庫は空っぽで、天気もこれから荒れるようだし、
傘を差して近所へ買い物に行くが、
たまったペットボトルの袋をかさばらせながら肩を濡らして辿り着いたいつものスーパーは、
なんと臨時休業なのであった。


しばらく立ち尽くしていたが、
やむを得ずもう少し足を伸ばして、
普段は滅多に行かない、"富裕層向け"っぽいスーパー(イメージ)へ行く。
"富裕層向け"っぽいスーパーは、"富裕層"っぽい人たちで意外と混んでいるな、
と思ったら、
さきほど臨時休業していた店からこちらへ流れて来たらしき、
"非・富裕層"がけっこう混じっているようで(もちろん自分含め)、
それぞれのかごの中身が多いに気になった。


最低限の物をかごに入れてレジに並んだら、
わたしの前のマダムは、
お会計¥14000くらいであった。
かごの中には、お刺身や、高そうな魚の粕漬けパックなどが入っていた。


帰りはバスにする。
一番前の席にぼんやり座っていたら、信号待ちの間、
曇った窓の外、カラフルで小さい生き物がたくさん視界に入る。
横を向いてみたら、その小さい生き物たちは、
色とりどりの雨合羽を着た、幼児の群れなのであった。

こんな天気でもいつも通りのおさんぽタイム?か何かなのだろうか、
濡れるだろうに、などと思ったが、
彼らは、天候の事などまったく気にしていない様子で、
律儀に二人ずつ手をつなぎ、むしろ楽しそうだった。


今時のこどもの雨合羽はおしゃれだなあ。
柄をもっとよく確認したかったけれど、信号は変わり、バスは動く。



そうか。
よく考えてみたら、本当のお金持ちのマダムは、
自らスーパーなど行かないか。
by reishibakusa | 2013-10-15 16:14